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カニを食べる珍しい猿?カニクイザルの生態や習性について解説!


カニクイザルという猿をご存知でしょうか。


名前の通り、東南アジアの海岸やマングローブに生息し人間のように器用にカニを食べる珍しいお猿さんです。


今回はそんなカニクイザルについて解説していきます。



カニクイザルの生態



分類


哺乳綱霊長目オナガザル科マカク属




生息地


インドシナ半島南部、ミャンマー、ボルネオ、チモール、フィリピン、ニコバルなどの亜帯~暖温帯地域に生息しています。


海岸林、特にマングローブ林などの水辺を好みます。


実験動物やペットといった理由での輸入により、香港やパラオ、イリアンジャヤ、モーリシャス、サモアなどでも定着しています。


地上・樹上共に活発に動くことができ、樹上では長い尾でうまくバランスを取って、約5mの距離を跳躍することができます。


泳ぎもうまく、河川や海岸の浅瀬などで泳いでいたりもします。




形態


体長 38~55cm

尾長 40~65cm

体重 3~9kg


生息地域や個体差もあり被毛は灰褐色や暗褐色・黄褐色とばらつきがあります。


体つきは全体的にほっそりしていて、尾が長いのも特徴です。


顔は黒色、もしくは赤みがかっていて瞼や目の周りは白色をしています。

頭の毛は立っているものが多く、頬には頬袋があります。



寿命


野生下での寿命は15年ほどで、飼育下では30年近く生きた記録があります。


雄で6年、雌では4年程で性成熟し受精してから半年ほどで、1産1子を出産することが多いです。




カニを食べる猿


猿では珍しく人間のように石を使ってカニや貝の殻を割り、中身を取り出して器用にカニを剥いて食べます。

道具を日常的に器用に使いこなしているところが発見されているのは、人間を除けばカニクイザルくらいでしょう。


ただし、カニばかり食べているわけではなく、主食は果実を中心に木の実や木の根、キノコ、穀物などを食べています。


他にも昆虫や小鳥、魚や貝を食べていることがわかっています。




世界初!子宮移植で出産した猿


2020年11月に慶應大学や滋賀医科大学の研究チームが「子宮を移植したカニクイザルに子どもを産ませること」に初めて成功した、と発表しました。


産まれた猿の赤ちゃんは健康そのもの。


海外では人間の子宮移植による出産例は40件ほどありますが、国内では実施例はありません。


研究はサルでの成功をもとに、繊細な技術を必要とする子宮移植手術が人より小さい猿で成功したことに意義がある、と人間での子宮移植にも意欲を見せています。




人間と駆け引きするカニクイザル


バリ島にあるウルワツ寺院周辺のカニクイザルは、観光客から物を奪い、身代金として食べ物を要求し物々交換を行うことで知られています。


それだけではなく、ペットボトルや安いお土産には目もくれず、人間にとって価値があるものを狙うそうです。

若い猿はヘアクリップやキーホルダーを盗み、年齢が上がるにつれて電子機器や財布などの人間が盗られて本当に困るものをターゲットにするようになるそうです。


「盗んだものがどれだけ人間にとって価値があるか」を把握し、それを物々交換のレートに反映させて、高い価値の物品を奪った場合、より多くの食べ物を要求することが研究により判明しています。


大変頭が良いことがわかりますね!


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