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ゲラダヒヒってどんな猿?唯一草を主食とする草原の中の猿



草原で暮らし、仲間たちと断崖に身を寄せ合って眠る平和主義のゲラダヒヒ。


アフリカのエチオピアに暮らす現在生息する猿では唯一草を主食とする希少な猿です。


生息地の減少により個体数も減少し、残念ながら日本の動物園では見ることができません。


今回はそんなゲラダヒヒの特徴や生態を紹介していきます。




ゲラダヒヒの生態



分類


哺乳網霊長目オナガザル科



生息地


エチオピア・エアトリア


先祖の化石を調べると250万年ほど前まではゲラダヒヒに近い複数の種類が、アフリカ全土に生息していたことが判明していて、なんと体重が60kgを超える大型種も存在していたことがわかっています。


気候の変化や食べ物・住むところの変化により180万年前にエチオピア高地以外は全滅したと考えられます。



形態


体長:オス69cm〜74cm・メス50cm〜65cm


体重:オス20kg〜23kg・メス12kg〜14kg


メスよりオスの方が大きく成長します。


全体の毛足は長く、黒い顔と毛の生えていない赤い胸が 特徴のヒヒです。


発情したメスはこの赤い胸の部分を 縁取るように数珠状に腫れあがり性的アピールをし、オスに求愛します。



生態


エチオピアの標高1800m〜5000mの草原や断崖に暮らしています。


昼行性で猿の中では珍しく草食で主食は草木を食べています。


ほぼ一日中座って草木や植物の花をむしり食べています。


そのためお尻が発達し脂肪が厚くなっていて、草をむしりやすい手の構造(拇指対向性)になっています。


夜になると絶壁で仲間同士寄り添って暖め合って眠ります。


基本的にゲラダヒヒはオス1頭とメス3〜6頭の小さな家族で生活し、決定権はメスにあるようです。


そのため、縄張り争いで戦いオスは勝っても負けても最終的にメスが気に入らなければ仲間に入れてもらえません。


この小さな家族が集まり時には350頭ほどの大集団として生活することもあるようです。




身の毛もよだつ!?威嚇顔

https://youtu.be/CsO_hGQVwiQ


ゲラダヒヒは威嚇するときや求愛するときに、ディスプレイという自分をアピールする行動をします。


上唇をがばっと裏返しにして犬歯を剥き出しにし、歯茎を見せることで強さをアピールするのです。


しかし、実際に戦うことはありません。


ゲラダヒヒはとても平和主義の動物で、ディスプレイでにらめっこすることによって勝敗を決めるのです。


唇の捲れが大きい方が勝者という意見もありますが、確かな基準は明らかになっていません。


この上唇を捲る仕草以外にも白い眉状の皮膚を見せて威嚇するという方法もあり、

決してお互いに血を流すような戦い方をしません。


世にも恐ろしい威嚇顔ですが、とっても平和的なようです。




オオカミを飼い慣らすゲラダヒヒ


人間は高い知能を持ち犬や牛、羊などといった家畜と一緒に生活し、生活に役立てています。


他の動物ではそのように他の動物を家畜化することはないと考えられていました。


しかし、エチオピアの学者がゲラダヒヒもオオカミと共生し

まるでゲラダヒヒがオオカミを飼い慣らしているような行動を取っていることを明らかにしたのです。


本来、サーバルや野生の犬などの小型肉食獣は天敵であり、ゲラダヒヒが襲われることも珍しくありません。


一体どのような関係性を築いているのでしょうか。


エチオピアの学者によると、オオカミはゲラダヒヒの集団内をゆったりと歩き回り、 ゲラダヒヒも逃げ回ったり追い払う素振りを見せず振舞ったといいます。


オオカミはゲラダヒヒの集団にいる時の方がネズミなどの餌となる小動物を40パーセントも多く取得することがわかっています。


ゲラダヒヒがネズミを巣から追い出して、オオカミが狩りをしているのではないかと考えられています。


一方、ゲラダヒヒはどんな恩恵を受けているのでしょう。

これらはまだわかっていません。


オオカミとゲラダヒヒの関係…。

研究結果がとても楽しみですね!


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